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カフェの空間学を読んで

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本日のブログは、”カフェの空間学”を一通り読んだ感想を記事にしたいと思います。

まず、本書は、オールカラーで写真やパースも美しく、説明も非常に分かりやすいです。

 

カテゴリーは3つに分かれていて、

 

1部 場所とのかかわり

2部 人とのかかわり

3部 時間とのかかわり

 

1部では、カフェデザインが場所そのものや周辺環境からどう影響受け、またどう影響を与えているか。

2部では、カフェを利用する人とデザインの在り方について。

3部は、カフェに流れる様々な時のあらわれかかたについて考えるということになっています。

 

1部 場所とのかかわり

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まず、カフェ内で客とバリスタの関係がフラットなカフェが多く、変に敷居が高くなく、入りやすくコミュニケーションを楽しんでる印象を受ました。

あと倉庫ならではの雰囲気を生かしたカフェなどは、私の住んでいる街にもあり、イメージできる所もありました。

街の動線にも配慮した、その土地の立地であったり、素材をうまく生かした雰囲気がとても良いです。

大阪中之島の川沿いの素敵なカフェ、福岡の奥行きのある個性的なスターバックスも旅行に行った際には、足を運んでみたいものです。

 

2部 人とのかかわり

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″設計と同時、誰のための空間かということを設計初期段階から考えるようにしている。

空間の主役を決めることである。実は、これは一つの答えも持っていて、一番長くいる人のための空間にするということ。つまりバリスタだ。彼らにとって最も居心地の良い場で、彼らが自身のカフェの顔、つまり主役になれるように設計をするように心がけたい。働き手が気持ちよいと感じる空間は、きっと客にとっても気持ちの良い空間になるからだと信じているからだ。”

 

とのことで、筆者の信念とも思われる文章に心が熱くなりました。

縁側風やサウナ式ベンチなど、リラックス要素もありながら斬新でスタイリッシュな雰囲気が多くあり、また歯科医院とカフェが一体になったのを目の当たりにし、驚きを隠せなかったです。

小さいながら、しっかりとカフェと自立として、お客を賑わせている工夫も参考になる要素があります。

 

3部 時間とのかかわり

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時間を視覚化する。建築というのは、10年、20年と人が使っていくうちに壁紙を変えられたり、間取りを変更したりと、多様に変化する可能性がある。そうした変化を素直に受け止める、または、生かしていく、重ねた時間を感じ、楽しめるような建築、空間つくりがしたくて、主に変化の過程をイメージする。

こうした時間の変化を考える中で、木造建築のリノベーションが筆頭にあがります。

古いものを生かす、または、その後をイメージする力、これから私が学ぶ、インテリアコーディネーター、アドバイザーとしても必要なスキルだと思います。

古い建物が生まれ変わり、施工後さらに使い手によって使い込まれて、更新されてますます魅力を増している。単純に不動産価値基準では計れない魅力的な空間が増えることは、楽しみです。

取り壊しの決まっていた民家を1年という期間限定で再生させたカフェも記憶に残ります。

 

 

設計活動は「答えを探し続ける終わりのないような旅のようでもある」

 

筆者の原点は、場所、人、時という本書で取り上げた3つのテーマがあるみたいで、このテーマが3つというのも分かりやすくて良いです。

 

本書を読んだあとに、普段通ってるカフェや建物を見た時、いつもと違う景色、何かが少し違って見えるかもしれませんね。

 

カフェの空間学 世界のデザイン手法: Site specific cafe design

カフェの空間学 世界のデザイン手法: Site specific cafe design